少ない資金でも独立開業を目指す3つのビジネスポイント
潤沢な蓄えや貯蓄、金融資産があるわけではないけれど、独立したい、開業したい、起業したいと思っている方は意外と多いのではないでしょうか。かつて、数十年前は独立開業するには非常にたくさんの貯蓄が必要であり、独立することへのハードルは現在と比べると非常に高いことでした。ただ、行動経済成長期を超え、モノの時代から情報の時代へと時代が大きく変遷する中で、インターネットやSNSの普及、急速なIT化、様々な技術革新により、ビジネスのあり方すらも、大きく変わっていくことになりました。
そのため独立開業へのハードルも年々下がっていく傾向にあり、徐々に20代や30代といった世代でも独立開業する人が増えてきました。つまり、これからは少ない資金でもビジネスを展開することができる時代になりました。
では、そんな時代において少ない資金でも独立開業するためには、どうすればいいのか。本記事ではそのポイントについて説明をしていきます。
リアル店舗を持つことなく無店舗(orオンライン店舗)でのビジネスを行う
まず少ない資金でビジネスを進めるにあたっては一番初めにかかる初期費用と、毎月かかる運転資金の双方を減らす、もしくはそもそも発生させないことが大切です。理想は初期費用も運転資金も一切かけないことです。
特にビジネスを進めるにあたってネックになってくる費用は地代家賃です。飲食店や、アパレル、もしくは士業などの専門職など、様々なビジネスを展開するにあたって、この地代家賃の負担は非常に大きいです。
逆に、この地代家賃を少なくできれば費用負担を大きく抑えることが可能です。ゆえに、リアル店舗をもつといったことではなく、無店舗型やオンライン店舗型で、ビジネスを進めることが一つの秘訣になります。 最近ではリアルの店舗を持たずともオンランショップなどを用いてアパレルを始める方や、飲食などでもUber Eatsで販売することに特化しているため店舗という店舗を持たずとも、簡単にハードル低くビジネス展開をしている事例なども増えています。
また新型コロナウイルスの影響で、オンラインが主流になっている現在、学習塾などでも教室を持たない完全オンラインのサービスなども流行しつつあります。
つまりこのような体制でビジネスを進めることができれば、大きな費用負担になる地代家賃がかかることなく、インターネットに接続できる環境であれば簡単、低コストで仕事をすることができます。
労働集約型から脱却し、仕組み化をすることで成立するビジネスを行う
目次1.では起業したての会社の大きな負担になる、地代家賃を減らす方法について解説しました。
次は費用負担の中でも地代家賃と同程度に負担の大きい人件費を減らす工夫についてです。現在ではプログラミングや動画編集、ウェブマーケティングなど、 「個人のスキル」によって収益を作るビジネスが注目を集めています。このようなビジネスを展開する場合、自分個人のスキルが一つの売り物になるため、逆にそのスキルさえあれば、他のコストは少なく済ませることが可能です。
加えて、人を雇うような労働集約型のビジネスではなく、マーケティングやプログラミングなど仕組み化できるビジネスであれば、ほぼ人件費を払うことなく進めることができます。
またどうしても他者の協力が必要になった場合は「雇用」と言った関係性ではなく、プロジェクトごとや、各タスクごとに「外注」などをすることによって解決できます。
最近ではランサーズやクラウドワークスなど優秀な技術者や、スキルを持ったメンバーに、細かい仕事から、大きなプロジェクトまで柔軟に依頼できるプラットフォームもあります。
このような外注などもうまく活用していきながら、「雇用」することなく、自分のスキルや、仕組み化したビジネスモデルを実現できれば、もともと大きな資金がなくても起業して事業を進めていくことができるでしょう。
WEBマーケティングを徹底して集客を安定化したビジネスを行う
最後に販売促進費用といった所謂マーケティング費用を抑えて起業する方法についてです。地代家賃、人件費の次に大きく費用負担としてあげられるのは、商品販売のために必要な広告費などを含めたマーケティング費用なのではないでしょうか
販売促進においては特に広告媒体に広告を掲載するといったことや、ウェブの広告を出稿する、チラシを作成してポスティングする、はたまた実際にチラシ配りやティッシュ配りをする、テレアポ営業をするといった様々な方法が考えられます。
ただどれも費用が大きいものや、逆に費用は少ないけど工数が非常に大きく最終的に人的リソースが取られてしまうものばかりで、最終的に多額のコストがかかることになります。そこで現在、インターネットの発達などで注目されているウェブサイトなどを活用したマーケティングに取り組むことによって費用を大幅に減らすことができる可能性があります。
当然、一番初めにサイトを作るにあたってサーバー代や外注費用など一部かかる可能性はありますが、ただ一度サイトを作り、そこで集客ができるようになってしまえば、それ以降はほぼ販促費用はゼロで集客を実現することができます。
このように一つのサイトを集中して作り込み、集客ができる「仕組み」を作り上げることで、初期のタイミングで資金が少なくてもビジネスを始めることができます。
少ない資金でも独立開業を目指す3つのビジネスポイントまとめ
今回の記事では、少ない資金でも起業したり、ビジネスを始めるにあたっては、
- ・地代家賃をかけないで無店舗(orオンライン)などでビジネスを行う
- ・人件費をかけないために労働集約型から仕組み化で収益をあげられるビジネスを行う
- ・販促費をかけないためにEWEBマーケティングにより集客を安定化したビジネスを行う
といった3つの方法をご説明しました。ぜひ20代〜30代でまだまだ大きな資金や蓄えがないという方でも、上記のポイントを意識して起業にチャレンジしてみても良いのではないでしょうか。
また上記のようなビジネスですでにある程度成果を出している場合は、起業する際に創業融資を受けることもできるかもしれないので合わせてチェックしてください。