100％に近い確率で融資の承認を得る方法はありますか？

金融機関は、融資を出して利益を出す収益構造ですので、融資を出せないことは収益の機会損失になります。  このため、通常は、個別の融資担当者ごとに目標額が設定されており、担当者としては、「できるだけ多くの融資を実行したい」というの本音です。
ただし、審査部の承認を得ないと融資ができません。つまり、100％に近い確率で審査を通すためには、「審査部が不安に思いそうな点をすべて解消している」ことが、必要です。

「不安に思いそうな点の解消」とは、例えば、主に以下の点です。。

1．自己資金がある
創業のために自己資金を貯めていたという事実は、計画性やその事業に対する経営者の強い意思を感じ取ることもでき、審査の重要ポイントです。

２．過去に返済遅延などがない
過去の借金の有無やこれまでの返済状況については、信用情報機関から情報を受けて、チェックしています。人は同じことを繰り返すとはよくいいますが、過去の借入返済が遅延していれば、今後も遅延すると捉えられ審査が承認されにくいです。
もしやむを得ない理由で遅延していた場合は、しっかりその旨を担当者に伝えて理解してもらう努力が必要です。

３．事業計画に妥当性がある【重要】
しっかりとした根拠で、不安点を相手に与えないように伝えましょう
・販売先や仕入先が確保されている
・業界規模からして売上計画が妥当な範囲である
・収益と借入返済のバランスが妥当である（返済能力があるか）
・業界の当面の見通しは把握できている
・売上の算出根拠を完結に説明できている　等

４．自社の優位性を伝えられる
その業界において自社が顧客から選ばれるポイント（独自性）や、競合他社と自社の比較したうえでの優位性を根拠をもって伝えることができれば、ポジティブ事項として審査に好印象です。

以上のような点をクリアすれば、融資承認の可能性は必然と高まるでしょう。