銀行融資を低金利で受けるには？

【銀行の金利】
銀行融資の金利は、格付に応じておおよそ決まってきます。
 格付とは、銀行の取引先への評価をAA、Ａ、Ｂ、Ｃ・・Ｚなどアルファベット表記で表したものです。
 銀行員は決算書等の情報を入手したあと、個別企業ごとに評価をしていきます。その評価を誰でも分かるように客観的にしたのがこの格付制度です。この格付を参考に融資可否・上限額・金利などを定めています。

【低金利での資金調達】
金利を低金利にするには、格付を向上させる、つまり業績を向上させるということが一番の近道ですが、以下のような工夫をすると低金利を実現できる可能性があります。

①プロパー融資の適用
通常、銀行では信用保証協会の保証付き融資が多いです。
しかし、優良企業と認められれば、プロパー融資という協会の保証なしで行う融資を実行してもらえることがあります。こちらは、比較的低金利を適用されるほか、保証料の負担がないというメリットがあります。

②他行競合
銀行は融資を出して利益を出す収益構造ですので、融資を出せないことは収益の機会損失になります。このため、複数の取引銀行に融資金利の相見積もりを行い競争させることで、低金利となる可能性があります。
ただし、取引する銀行は、金利だけではなく支援体制の充実などを踏まえて、総合的に判断すべきであることにご留意ください。

③借り換えを検討する
既存の融資に対して、他行に確認を行うことで高止まりしている金利条件よりも低金利で借り換えできる可能性があります。ただし、既存の金融機関から他の金融機関に乗り換えとなるので、今後の取引に悪影響がある可能性も考慮し慎重に行うことが重要です。

④不動産を担保に設定
所有不動産を担保に入れることで、低金利で融資を受けられる可能性があります。