銀行で創業融資を利用することはできますか？

【銀行での創業融資】
 事業者が銀行から創業融資を受けるのは、通常の融資と比べ、一般的には審査が降りにくいと言われています。
 というのも、銀行はどうしても過去の事業実績である決算書を重視する傾向があるからです。特にメガバンクにおいては金額の大きな大企業との取引がメインですので、簡単な道のりではありません。
もし銀行で借りたいのでれば、地域に密着した地方銀行のほうが確率は高いでしょう。

【信用金庫での融資】
創業直後で規模が小さい場合は、信用組合に相談するのも良いでしょう。
信用金庫は、地域の方々が会員となって、その出資により成り立っている非営利法人です。
主な取引先は中小企業や個人となります。営業地域は一定の地域に限定されています。

①融資規模
10万円～数千万円までの小・中規模融資が大半を占めています。

②　取引対象
個人が顧客として利用するには、地区内に住所（住居）を有する方や、地区内において勤労に従事する方などが対象です。
事業者においては、地区内に住所（住居）を有し「従業員300人以下または資本金9億円以下」の事業に限定されますので、大企業との取引はありません。

事業規模が小さい場合は、比較的寄り添った対応をしてくれる信用金庫に相談してみましょう。

なお、創業融資の形態としては、銀行・信用金庫ともに、信用保証協会の保証付き融資が多いです。

また、日本政策金融公庫という政府系金融機関は、新創業融資という制度で、無担保無保証の創業時融資を積極的に行っています。銀行・信用金庫の前に一度相談にいきましょう。