信用保証協会の団体信用生命保険（団信）への加入は必要？

団体信用生命保健に加入すると、信用保証協会からの債務保証付きの融資を受けた方が、その借入金を全額返済しないうちに、死亡や、所定の高度障がい状態などに陥ったときに、残りの借入残高の返済が不要となります。

実際には、一般社団法人全国信用保証協会連合会（以下、連合会）が生命保険会社から受け取る保険金をもとに、金融機関の貸出金の返済にあてることで、完済します。

経営者の急死など、不測の事態の際に、事業の維持安定とともに、家族の生活を安定させることを目的としています。

【団信に加入する意味】

・保証協会団信に加入しないと信用保証協会の保証を受けることが出来ないということは一切ありません。保証協会団信への加入と保証の諾否は無関係ですので、希望のある方のみ任意の加入となります。申込手続きは健康状態等の告知による手続きで、借入金額が5,000万円以下の場合は医師の診査は不要です。

・このため、「働けなくなった場合に、家族や事業承継者に借入金額の債務を負わせるか否か」のみが判断基準となります。
 団信保険に加入すると特約料（※）の支払いが必要です。全国信用保証協会連合会HPにて、借入金額と借入期間の入力で試算が可能ですので、保障内容と特約料を見比べて判断するとよいでしょう。

なお、中小企業者の場合は、特約料は損金に算入できますので、節税メリットとなります。

（※）保険料と特約料の違いとは？
「保険料」とは、団体信用生命保険の契約者である連合会が生命保険会社に支払うものを指します。「特約料」とは個々の団信の加入者が連合会に対して支払うものを指します。
この「特約料」は万一の場合（死亡もしくは所定の高度障がい状態）に団信加入者に代わって、連合会が債務弁済を行うことの対価として団信加入者から徴収するものとなります。