新型コロナで資金繰を安定させる「セーフティネット保証（4号5号）」と「融資」との違いとは？

【セーフティネット保証とは】

「セーフティネット保証」とは、信用保証付融資における制度です。

信用保証付融資とは、仮に、倒産などで借入金が返済できなくなったときに、「信用保証協会」が代わりに金融機関に借入残額を返済するものです。

この信用保証付融資において、コロナ対策として「セーフティネット保証」が別枠で最大2億8,000万円まで利用できます。以下のように条件により２種類に分別されます。

・セーフティネット保証4号
売上高が前年同月比で20％以上減少の場合は、100％保証のセーフティネット保証4号を申請可能です。
（倒産等で返済できない場合、信用保証協会が借入残額の100％を金融機関に支払う）

・セーフティネット保証5号
売上高が前年同月比で5％以上減少の場合は、80％保証のセーフティネット保証5号を申請可能です。
（倒産等で返済できない場合、信用保証協会が借入残額の80％を金融機関に支払う）

【通常の融資との違い】
セーフティネット保証は通常の民間金融機関の融資と比べ、以下のようなメリットがあります。利用できる場合は積極的に利用しましょう。

①低金利融資
セーフティネット保証制度を使えば、実質的に０～１％台の金利が可能です。これは、相当に低くメリットがあると言えます。毎月の返済負担が軽減され、精神的にも安定するはずです。

②既存の融資以外に、別枠での追加融資が可能
通常、金融機関は、企業一つ一つに対して、貸出できる限度額を設定しています。現時点でその限度額を満額使っていたとしても、このセーフティネット保証を使えば、別枠で融資を受けることができます。

③　審査が承認されやすい
危機的事象からの制度ですので、通常の融資に比べ承認されやすくなっています。金融機関からの目線でいえば、信用保証協会が保証してくれているので、融資をしやすいとう面もあります。