日本政策金融公庫から運転資金の融資を受けるポイント
【運転資金とは】
運転資金とは、事業を続けていくうえで必要となる資金のことです。仕入、家賃、光熱費、人件費、など、事業を行ううえで必須の資金です。
売掛金の回収などにタイムラグがあるため、一時的に資金が足りなくなることも少なくありません。そのような際に金融機関から運転資金を借りることにより、事業を円滑に回します。
運転資金は、貸借対照表では、「売掛金+在庫-買掛債務」で計算します。
※売掛金:販売などの取引により生じた未収代金
※買掛債務:仕入の未払い代金など
【運転資金の融資ポイント】
一般的に、融資の承認が得やすい運転資金は、月商の「3ヶ月分」が目安と言われています。
長くても6ヶ月程度までが多いです。このため、申込はこの範囲で行うことがポイントです。
運転資金は事業を軌道に乗せるための資金であるので、設備資金のように何年もの長期ではなく短期資金になります。
なお、代表的な運転資金は以下の通りです。
・代金回収までのつなぎ資金
売り上げで得た販売代金をあてに仕入をしようとしていたが回収が遅延している場合
・季節性の資金
クリスマス商戦時の仕入など、季節によって必要となる資金
・納税のための資金
法人税などの納税資金
【留意事項】
運転資金の融資金額は運転資金の使途にのみに利用できます。その他の用途で利用した場合、金融機関との取引が停止となる可能性もありますのでご留意ください。