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日本政策金融公庫における一括繰上返済の流れと留意点とは?

日本政策金融公庫における一括繰上返済の流れと留意点とは?



融資を受けるとき、10年や5年など返済期間を定めます。通常はこの当初定めた期間の最後に完済するように返済を行っていきます。しかし、余裕資金が貯まればこの借入期間内の途中で、全ての借入金額の返済が可能です。これを一括繰上返済と言います

【公庫の一括返済は一部可能】

日本政策金融公庫の事業には、国民生活事業と中小企業事業があります。一括返済が可能なのは、国民生活事業における融資についてです。中小企業事業では一括返済はできません。

※国民生活事業では、地域の身近な金融機関として、小規模事業者や創業企業の方への事業資金融資のほか、子供の入学資金などを必要とする方への教育資金融資などを行っています。
※中小企業事業では、中小企業者の方の事業の振興に必要な資金であって、長期固定金利の事業資金を安定的に供給することにより、民間金融機関による資金供給を補完しています。

【一括返済の手順】
「借主および連帯保証人は、期限前に本借入債務の一部または全部を弁済するときは、あらかじめ公庫の承諾を得るものとします。」
とあるように、融資担当者に連絡のしましょう。いったん公庫内で相談されたあと、間をおいて連絡があります。
 金融機関はお金を貸して収益を得るビジネスモデルのため、一括返済により利息収入がもらえなくなることを嫌がりますので、最初は担当者は難色を示すでしょう。
 しかし、制度的には可能ですので、理由を説明して承諾を得ましょう。

なお、公庫の承諾を受けて繰上返済する場合には、所定の算式による期限前弁済手数料を支払うことになります。また、一括返済後は預金残高が急激に減少しますので、資金繰りには十分留意しましょう。