日本政策金融公庫の新規開業資金（新企業育成貸付）とは？

【新規開業資金（新企業育成貸付）とは】
新規開業資金とは、日本政策金融公庫が行う融資の一つです。
新しく事業を始める方や事業を開始した後およそ7年以内の方に対して、資金提供をすることが目的の貸付になります。

 似た制度に新創業融資がありますが、この融資との比較としては、①新規開業資金のほうが限度額が高い（新創業融資3000万円に対して新規開業資金は7200万円）、②場合にもよるが、新規開業資金は原則は無担保無保証ではない（新創業融資は原則無担保無保証）、などが挙げられます。

【概要】
＜対象＞
新しく事業を始める方や事業を開始した後およそ7年以内の方が対象となります。

＜資金使途＞
新しく事業を開始するため、または新事業を開始した後に必要とする設備資金や運転資金に利用可能です。

＜融資限度額＞
7,200万円（うち運転資金の利用は4,800万円まで）

＜利率(年)＞
貸付の利率は、基準利率となります。（土地取得資金も基準利率）
ただし、以下の要件に該当する方が必要とする資金は特別利率が適用されます。

①[特別利率A]の適用者（抜粋）
1.　地域おこし協力隊の任期を満了した方で、かつ地域おこし協力隊として活動した場所で新しく事業を開始する方
2.　Uターン等により地方で新たに事業を始める方　等
②[特別利率AまたはBまたはC]の適用者　（抜粋）
保有する技術やノウハウ等に、新規性が認められる方　等

※特別利率A：基準利率－0.4％、特別利率B：基準利率－0.65％、特別利率C基準利率－0.9％の
※担保の有無などによって基準利率は変動します。（令和3年10月1日現在では無担保の場合は２％台前半、有担保の場合は1～2％程度です）

＜返済期間＞
・設備資金 20年以内
・運転資金 7年以内
据置期間は双方とも２年以内とあっています。据置期間とは、元本の返済を待ってくれる期間です。その間は利息のみの支払いとなります。

参考：日本政策金融公庫https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/01_sinkikaigyou_m.html