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「無借金経営」でも倒産する可能性があるのは何故?

「無借金経営」でも倒産する可能性があるのは何故?



【無借金経営で倒産する理由】

 無借金経営とは、金融機関等から借り入れをせずに、自己資金の範囲で資金繰りを回して経営することです。
 一見、無借金経営は優良で倒産するはずはないと思いがちです。借金が膨れ上がって返済ができない状態に陥ることがないからです。
 しかし、無借金経営でも倒産することはあります。
 例えば、自己資金で運営することに執着し、徐々に現金が減っていたとします。この状態で、大口の支払期限が到来し現金が準備できなければ、会社は倒産します。
 特に、約束手形の支払いが遅れる「不渡り」は、2回出すと銀行との取引停止処分を受けます。資金の移動もできなくなり倒産するのです。
 このように、無借金経営でも資金管理が出来ていないと簡単に倒産します。

【無借金経営で倒産しないポイント】

 無借金経営はそれ自体は素晴らしいことです。自己資金の範囲内で事業ができることは、しっかり顧客のニーズを捉えて時流に沿った事業ができていることの裏返しです。
しかし、昨今のコロナ事情にもあるように、何が起きるかわからないことを想定したうえで、日頃から金融機関と接点を持っておくことが重要です。

具体的には、決算書を提出し、有事に備えて融資枠を設定しておくことが望ましいです。
銀行では、個別企業ごとに、融資枠というものを設定しています。A企業で融資枠5,000万を設定していれば、A企業は5,000万円の範囲内であればいつでも借入ができます。この枠は1年更新となりますので、年度ごとに決算書を提出し更新しておきましょう。

また、借入れの返済実績を作っておくと金融機関からの評価も高くなり、審査で有利に働きますので、定期的に借入をすることが望ましいです。