日本政策金融公庫の実質無利子の融資とは？

日本政策金融公庫では、新型コロナの影響を受け、売り上げが減少している事業者に対して、実質無利子での資金繰りの支援策を行っています。以下、制度を紹介します。

【実質無利子が可能な融資】
以下の融資は、特別利子補給制度（売上高が急減した事業者に対して最長３年間分の利子を一括で助成）が適用されると、実質無利子での融資が可能となります。

①新型コロナウイルス感染症特別貸付
新型コロナウイルス感染症の影響により業況が悪化し、直近１カ月の売上高が、前年又は前々年の同期比５％以上減少している方等が対象です。無担保で利用可能です。
また、借入元本の返済が不要な期間は最大５年と長く設定されていることも特徴です。

②新型コロナウイルス対策マル経融資
マル経融資（小規模事業者経営改善資金）とは、商工会議所等で、経営指導（原則６ヵ月以上）受けた人に、無担保・無保証人で、日本政策金融公庫が融資を行う制度です。

これに対し、新型コロナウイルス対策マル経融資は、新型コロナウイルスの影響によって売上が減少した小規模事業者の資金繰りを支援するために、通常のマル経融資（2,000万円）とは別枠で設けられた1,000万円の融資枠で、貸付金利を当初３年間低金利で、据置期間が通常の期間よりも延長される特別措置です。

【特別利子補給制度とは】

特別利子補給制度とは、融資後の公庫への支払利息について、後日、利率の一部分について、３年間分の利子相当額を一括で助成する利子補給の制度のことです。利子補給を受けることで、当初３年間は実質的に無利子で利用可能です。