創業計画書への資金繰り表添付の重要性

創業計画書の作成する際に必ず添付しろと書かれてはいませんが、絶対提出しなければならない重要な書類があります。それは、開業初年度についての月別の資金繰り表です。

ではなぜこの資金繰り表が必要なのか。今回は資金操り表の作成方法と、重要性について説明していきます。


資金操り表とは

資金繰り表とは、毎月の預金通帳のお金の動きを用途ごとに整理した表です。売上や経費、利益の一覧で、最終的に残高がいくらになるのかという予定表という認識で問題ありません。

資金繰り表を日々作成することで、資金不足となる状況を予測することができます。 それにより、資金不足になる前に銀行から借入を行ったり、支払いサイトを延ばすなどさまざまな対応をとることが可能になります。


資金操り表の重要性

ではなぜこの資金操り表がそこまで重要視されているのでしょうか。

そもそもこの資金操り表、日本政策金融公庫や保証協会の制度融資を利用する場合、開業初年度については必ず添付しなければなりません。
作成の手引きに必ず添付するように指示は書かれていませんが、添付しなかった場合は融資を受けられないと思ってください。それくらい融資担当者はこの資金操り表を重要視しているのです。

なぜそこまで資金操り表が重要とされているかというと、利益と資金繰りは異なる結果になることがよくあるからです。利益が出ていても、設備などの必要資金にお金がかかり、資金繰りが苦しくなることがあります。

したがって収支計画とは別に、資金を管理するための資金繰り計画を作成する必要が出てくるのです。融資担当者にその作成をしっかりしていることを確認してもらうため、創業計画書に添付する必要が出てきます。

融資をする側は返済できるかどうかを一番重要としているため、この資金操りがうまくできているかどうかを判断することで、返済可能性があるかどうかを判断しているのです。
自社に融資額を返済できるだけの能力や計画が備わっていることを証明するためにも、この資金操り表は必ず添付するようにしましょう。


融資の審査は創業計画書だけでは通りません。しっかりと返済できるだけの能力や計画があるかどうかを融資担当者に証明するためにも、あるとあらゆる書類を提示しなくてはなりません。この資金操り表はその中でも最も重要と言える書類です。

資金をしっかりと動かすことができ、返済できるだけの計画があることをしっかりと融資担当者に確認してもらい、納得させられるように、資金操り表は必ず作成して添付をしましょう。